新興国リスクは投資の好機 バンガード、ドル建て債に強い意欲 (1/2ページ)

トルコ・リラと米ドル紙幣。新興経済国の金融市場は不安定な動きが続く見通しだ(ブルームバーグ)
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 資産運用世界2位の米バンガード・グループは、新興経済国では今後さらなる痛みが待ち受けているとみている。もっとも、これを理由に同社が新興国への投資をやめることはなく、ドル建て債への投資意欲がとりわけ強いという。

 同社アクティブ債券グループの新興市場・ソブリンチームでリードファンドマネジャー兼共同責任者を務めるダニエル・シェイケビッチ氏は、貿易紛争の長期化で中国の成長がリスクにさらされるとの懸念から、次の四半期にボラティリティーが高まる可能性があると予想。一方で新興諸国のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)が引き続き健全であることを踏まえると、相場下落を受けて戦術的な投資機会が数多くもたらされたと指摘した。

 ドル高や米金利の上昇、保護貿易主義台頭、トルコの混乱を背景にリスク資産需要が後退する中、新興国市場の外貨建て債券の年間リターンは5年間で初めてマイナスになる見通し。JPモルガン・チェースのEMBIグローバル・ダイバーシファイド・ソブリン指数によると、投資家が新興市場債に求める米国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は今年これまでに0.7%余り拡大し、3.59%となった。過去5年の平均は3.36%。

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