効率性の勝負 マイニングは大手集約へ (1/2ページ)

仮想通貨のマイニング装置(ブルームバーグ)
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 今年は仮想通貨ビットコインの価格が下落しているため、マイニング(採掘)活動も減っていると思うかもしれない。だが、そうはなっていないようだ。

 価格が下落しているにもかかわらず、採掘速度を表す「ハッシュレート」が上昇している状況は、暗号通貨マイニング経済の複雑さを示すものだ。ハッシュレートの上昇は、ビットコインの採掘価格が損益分岐点を下回ったとの臆測を否定し、多くのプレーヤーにとっていまなお十分にもうかる作業であることを意味している。

 ジェネシス・マイニングのマルコ・ストレング最高経営責任者(CEO)は「より効率良く採掘を行う人々は今でも活動を大きく広げており、これによって非効率な採掘者の撤退分がカバーされている」と述べた。

 最高級の技術を手に入れるための競争は激しさを増し、米エヌビディアや台湾積体電路製造(TSMC)などの半導体メーカーにとって、採掘者は主要顧客となった。さらに、こうした優位性のためマイニングは徐々に組織化され、中国のビットメインや米ビットフューリーなど大手業者の管理下に集約されている。

 ハッシュレートの急速な上昇はこれまで、価格の持ち直しと同時に起こっていたが、この2つの関係性はそれほど単純ではない。理論的には、ハッシュレートの上昇は代替貨幣コストの上昇を意味するため、価格の上昇をもたらす。だが、過去の作業能力拡大により、現在はコンピューターの計算能力が高まっている。

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