香港の若者、違法でも意に介さず “世界一の高水準”家賃嫌い工業ビルに入居 (1/3ページ)

 成層圏に達するかと思うほど上昇が止まらない香港の不動産価格を嫌気し、一部の若者が工業用建物に住み始めた。水道水にさびが混じり、断続的に電気が切れるほか、不便で違法でもあるのだが、とにかく安い家賃が魅力だ。

 不便でも魅力に映る

 32歳の写真家、ワー・リーさんが住んでいるのは、沙田競馬場近くにある漢方のオイル倉庫とローストミートを作る業務用厨房が入ったビルの一角。ルームメートとともに支払う家賃は月額約1万1000香港ドル(約15万5000円)で、この地区の賃貸住宅の半分以下だ。

ワー・リーさんが住む家のリビングルーム(ブルームバーグ)

ワー・リーさんが住む家のリビングルーム(ブルームバーグ)

 「今の家賃はあまりにも法外だ。そんな家に住む余裕はない」とリーさんは明かす。工業用ビルには家賃以外の利点もある。小さなキッチンとバスルームを備えた1000平方フィート(約92.9平方メートル)のこの住まいは、香港の典型的な集合住宅とは異なり、天井が高く、窓が大きい。広いスペースがあるので、撮影機材を置いて自宅で撮影もできるという。

住宅相場、世界一の高水準