【ウエスト・サイド・エコノミー】好調と不満、双方が増加 米進出の日系企業「二極化」に (1/4ページ)

多くの日系企業から参加があった通商セミナー=8月30日、米カリフォルニア州トーランス(住井亨介撮影)
多くの日系企業から参加があった通商セミナー=8月30日、米カリフォルニア州トーランス(住井亨介撮影)【拡大】

 米国・南カリフォルニアの日系企業約500社で構成する「南カリフォルニア日系企業協会(JBA)」と、日本貿易振興機構(JETRO)ロサンゼルス事務所が実施した日系企業への実態調査(2018年)がこのほど公表された。米景気が拡大を続ける中で、好調な企業、不満を抱える企業の双方が増加するという「二極化」が顕著に表れた。景気の先行きだけでなく、トランプ政権による通商政策への不安も高まっており、変化の兆しがうかがえる内容となっている。

 予想以上に順調9.2%

 日本にとっては米国への、米国からは日本への「ゲートウエー(出入り口)」となっているカリフォルニア州。なかでもロサンゼルスを中心とする南カリフォルニアは「市場の大きさ」「温暖な気候」「日系社会の大きさ」など進出企業にとって、さまざまな魅力を兼ね備え、世界有数の日系企業の集積地域となっている。

 隔年で行われ、今回で13回目となる調査によると、南カリフォルニアの日系企業は790社で創出雇用は11万7700人(推計)、年間給与総額は105億5047万ドル(同、約1兆1767億円)。地域経済への貢献は大きい。

 業種別にみると製造業31.5%、サービス業25.8%、商社・貿易業14.5%、輸送業9.6%などと、多様な業種が集積している。

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