米中貿易戦争、長期化へ 22兆円相当の制裁第3弾 税率10%の狙いは (2/2ページ)

中国との対立を深めるトランプ米大統領=17日、ワシントン(AP)
中国との対立を深めるトランプ米大統領=17日、ワシントン(AP)【拡大】

 一方、7月に公表した約6000品目の関税対象品リストの原案から、約300品目を削除する。腕時計型端末などの消費者向け電機製品や化学材料、ヘルメットなどが外された。原案の公表後、産業界から寄せられた約6000の意見を精査。消費者への影響を考慮し、一部品目を対象から除いた。

 トランプ政権は、米企業に対する技術移転の強要など、中国の不公正な貿易慣行を問題視。米通商法301条に基づき、8月まで2度にわたって計500億ドル相当に25%の関税を上乗せする制裁を発動した。

 発動済みの制裁措置は半導体などのハイテク製品が主な対象だった。今回の2000億ドル相当では、中国の主力輸出品である衣料品や家具などの消費財が多数含まれ、米中双方の経済への影響が懸念されている。

 トランプ米政権が中国からの輸入品に追加関税を課す制裁措置の第3弾で、家電や家具、服飾品などが適用対象とされる中、中国で生産した商品を米国に輸出する日本の関係企業は情報収集を急ぎ、生産体制見直しの検討に入っている。(ワシントン 塩原永久)