ベトナムで日本の絵本を翻訳して発行 子供に読書の機会提供 (1/2ページ)

ベトナム語版の発行に関わった絵本を紹介するレ・ティ・トゥ・ヒエンさん=7月、ハノイ(共同)
ベトナム語版の発行に関わった絵本を紹介するレ・ティ・トゥ・ヒエンさん=7月、ハノイ(共同)【拡大】

 ベトナムで日本の絵本を翻訳・発行し、普及させようという試みが進んでいる。読書熱が高いとはいえないベトナムに多様な日本の作品を紹介し、子供の頃から本に触れる習慣を根付かせたいとの思いが込められている。

 中心役は、ハノイ貿易大で日本語を学んだ会社社長、レ・ティ・トゥ・ヒエンさん。10年ほど前に日本を訪問した際、昔話が中心のベトナムの児童書と異なり、内容・表現ともにバラエティーに富んだ日本の絵本に触れ感銘を受けた。

 日本の絵本を自ら訳して自分の子供に読んで聞かせ始めた。2014年からは仲間と、ほかの子供も対象に読み聞かせのボランティア活動を継続、ベトナム語版の出版を模索してきた。

 昨年2~3月に皇后さまがベトナムを訪問した際、対面し活動を励まされたのが後押しになって準備が本格化した。同6月以降、五味太郎さんや中川李枝子さんらの作品15冊を出し約6万部が売れた。5年間で100作品の出版を目標としている。

 現地メディアの報道によると、ベトナム国民が1年に読む本は平均1冊程度。日本は14年の文化庁調査によると、16歳以上の半数超が月1冊以上を読んでいた。ベトナムに詳しい研究者によると、高温多湿で本が傷みやすい上、戦乱の影響などを引きずり、本の流通網整備が遅れた影響もあるという。

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