ミャンマー、水田養魚に注目 水産庁が推進、農家所得向上へ

 ミャンマーを流れる大河イラワジ川のデルタ地帯では、水田を利用した養魚ビジネスが注目を浴びそうだ。農業・畜産・潅漑(かんがい)省傘下の水産庁が水田養魚ビジネスの推進に乗り出した。現地紙ミャンマー・タイムズが報じた。

 ミャンマーは国内総生産(GDP)の3分の1を農業部門が占め、国内労働者の3分の2が農業に従事している。水田養魚ビジネスは、農家の所得向上に寄与すると期待がかかる。

 アウン・トゥ農業・畜産・灌漑相は、水田養魚ビジネスが政府の思惑通りに普及拡大すれば、将来的に国内人口5337万の70%以上が恩恵を受けることになると語った。水産庁の幹部は、水田養魚ビジネスは他国で既に成功を収めており、ミャンマーでも大きな可能性を秘めていると期待を込める。

 ミャンマーは、1960年代まで世界最大のコメ輸出国だった。かつてのコメ輸出大国を再現するため、稲作優先策が講じられており、違法な養魚池には罰則が科される。

 一方、イラワジ川デルタ地帯は冠水地域が多く、これまで稲作の収穫がよくないという課題を抱えていた。ミャンマー政府は、オーストラリアの国際農業研究局の協力を得て、稲作と水田養魚ビジネスの両立について実証実験を重ねている。(シンガポール支局)