知財大国は張り子の虎 中国の特許、大半が5年内に放棄 (1/3ページ)

中国の通信機器大手ファーウェイの展示ホールの壁一面に掲げられている特許登録証=中国南東部・深セン(ブルームバーグ)
中国の通信機器大手ファーウェイの展示ホールの壁一面に掲げられている特許登録証=中国南東部・深セン(ブルームバーグ)【拡大】

 自国内での出願件数で10年近く世界一の座を維持している中国の特許の大半が登録から5年以内に放棄され、ほとんど無価値であることが分かった。

 「デザイン」は9割

 中国では「発明」「実用新案」「デザイン」の3種の特許が存在する。ブルームバーグ向けにまとめられた特許・商標を扱う上海の法律事務所JZMCのデータによれば、2013年に認められたデザイン特許のうち昨年時点で91%強が放棄されている。同年の実用新案特許の放棄率は61%、発明特許は37%だった。これに対し、米特許商標局によると、13年に認可された米国の特許では85.6%が保有維持費が支払われており、中国とは対照的だ。

 JZMCのル・チュンフォン特許弁護士は「デザイン特許が放棄される率がこれほど高いという事実に驚いた。考えられているよりこうした特許は実際には価値がないということだ。デザイン特許の保持率があまりにも低ければ、より大きな制度的な問題ではないかという疑問を招くことになる」との見方を示した。

 中国での高い特許放棄率は同国の特許政策が裏目に出たものとみられている。中国は自立した技術大国を目指す取り組みの一環として、企業や大学の特許出願に補助金を提供するなどの特許奨励策を実施している。これにより出願件数が急増し、8年前に国内特許の出願数で日本を抜き世界トップに躍り出た。以来トップを守り、昨年だけで180万件が認められた。

続きを読む