若者に人気の韓国コスメが破綻 日本にも波及、商品遅延で動揺広がる (2/2ページ)

スキンフードを国内で扱うフードコスメの公式サイト
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◆原宿で一号店、首都圏中心に店舗拡大

 アイケイは、現地に社員を派遣し状況把握に努めている。今回の回生手続については、「一部把握はしていたものの、突然の回生手続の通知だったため急きょ対応に追われている状況」(アイケイの担当者)という。

 フードコスメは2009年設立。同年に東京・原宿で日本第一号店をオープンし、以降は商品価格の手頃さなどから若い世代を中心に支持を広げ、店舗網を拡大した。2018年10月現在で首都圏を中心に直営21店、フランチャイズ2店の計23店舗を展開している。

 一方、韓国でのスキンフードは他ブランドの台頭等を背景に、近年は販売が低調に推移し、過剰な債務が経営の重しとなっていた。

 日本国内で流通するスキンフード製品は、韓国工場で生産された輸入品でまかなっている。フードコスメの取引先は、国内での流通状況について「(11日現在)明確な説明をまだ何も受けていない」とした上で、「不安は拭えない。今後の契約にも関係するので一刻も早い状況把握と説明に努めてほしい」と話している。

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