【高論卓説】10月と相性が悪い株式相場 不安と期待葛藤、再び乱高下の局面 (1/3ページ)

一時1000円以上の安値となった日経平均株価を示す株価ボード=11日午後、東京都中央区(三尾郁恵撮影)
一時1000円以上の安値となった日経平均株価を示す株価ボード=11日午後、東京都中央区(三尾郁恵撮影)【拡大】

 世界の株式市場が先週、米国発の連鎖急落に見舞われた。米国のダウ工業株30種平均は10日に前日比831ドル安、11日に同545ドル安と2日間で1300ドル余り下げた。米国株安を受け、日経平均株価は11日に下げ幅が一時1000円を超えた。ダウ工業株30種平均は10月3日に史上最高値を更新したばかり。日経平均株価も10月初めに年初来高値を更新する2万4200円台(終値)をつけ、約27年ぶりの高値圏に戻したばかりだった。「花発(ひら)いて 風雨多し(于武陵(うぶりょう)『勧酒』より)」。「花に嵐のたとえもあるぞ(井伏鱒二の意訳)」との一句を連想させた。(経済ジャーナリスト・加藤隆一)

 株式相場は10月と相性が悪いのだろうか。大恐慌の引き金を引いた1929年の「暗黒の木曜日」は10月24日だった。ダウ工業株30種平均が前週末比23%急落と、過去最大の下落率となった87年の「ブラックマンデー」も同19日だった。

 ちなみに、日経平均株価の過去最大の下げ幅は「ブラックマンデー」翌日の同20日に記録した前日比3836円安である。

 『アメリカの死んだ日-ドキュメント1929年・ウォール街』(G.トーマス、M.モーガン=ウィッツ共著、TBSブリタニカ刊=当時)の書籍カバーに載っていた片言が面白い。

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