災害時に便利 液体ミルク解禁も企業慎重 (1/3ページ)

 乳児用液体ミルクの国内販売が解禁された。災害時の備えや女性の社会進出促進を意識して解禁した政府の意向とは裏腹に、国内乳業各社は販売開始を視野に入れるものの具体的な計画を示しておらず、一部には慎重な声もある。

 粉ミルクは沸騰させたお湯でミルクを溶かし、冷ます必要があるのに対し、液体ミルクは開封後そのまま飲ませられるのが魅力。外出時や移動中にお湯の入手方法を心配する必要がなく親の負担軽減につながる。安全な飲み水や哺乳瓶の確保が難しい災害時にも役立つ。国内では液体ミルクの規格基準が定められておらず製造や販売がされていなかったが、厚生労働省が8月に基準を定めた改正省令を施行したことで可能になった。

 しかし、国内各社がすぐに液体ミルクの販売を開始するわけではない。業界団体、日本乳業協会の難波和美広報部長は同月、安全性承認に向けた申請作業や工場の整備が必要なため、各社が製品の販売を開始するまでには最短で1~2年かかるとの見通しを示した。

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