インドネシアの国有造船、軍艦が収益の柱 上半期の目標23%止まり

 インドネシアの国有造船会社PTパルは、軍艦の建造と国外からの発注を収益の柱とする方針だ。PTパルは軍艦建造のほか、インドネシア海軍艦艇のメンテナンスも一手に引き受けている。

 現地紙ジャカルタ・ポストなどの報道によれば、PTパルの2018年の収益目標は前年比微増の1億6439万ドル(約184億7000万円)としているが、今年上半期は目標の23%にとどまった。

 PTパルのブディハルタ事業部長は、同社がフィリピン海軍から発注された戦略海上輸送艦(SSV)が16年5月に納入されたのを機に、諸外国から続々と発注があったと指摘したうえで、収益増に向けて軍艦建造を優先すべきだと語った。

 PTパルが建造する軍艦の価格は4500万~5000万ドル。現在、同社はアフリカのセネガルやインドネシアなど数カ国から受注している。(シンガポール支局)