伊予算案、財政規則に違反 欧州委指摘、修正要求も

 欧州連合(EU)欧州委員会は18日、大幅な財政赤字の計上が問題となっているイタリアの2019年予算案がEUの財政ルールに違反していると指摘する書簡を出した。現地時間の22日正午までに意見を出すよう要求。返答を精査した上で予算案の修正を求める可能性がある。

 イタリアは国内総生産(GDP)比で約130%もの公的債務を抱えている。欧州委は書簡で、EUが要求する60%以下へと削減する必要があるにもかかわらず、イタリア予算案はそうした内容になっていないなどと問題点を挙げた。

 その上で、加盟国の財政規律を定めた「安定成長協定」に基づく義務に「特に深刻に違反しているようだ」と指摘した。(共同)