印の新幹線建設足踏み 着工1年 用地取得足かせ、モディ政権に痛手 (1/3ページ)

国際見本市に展示されたインド高速鉄道車両のレプリカ=今年2月、インド西部ムンバイ(GettyImages)
国際見本市に展示されたインド高速鉄道車両のレプリカ=今年2月、インド西部ムンバイ(GettyImages)【拡大】

 昨秋、インドで初の高速鉄道建設工事が始まってから1年が経過した。日本の新幹線方式が採用され、新幹線輸出のモデルケースになるとの期待も高いが、用地取得が足かせとなって計画ははかどらず、目標である2023年の完成が危ぶまれている。モディ政権にとっても痛手になるとみられている。

 「輸出モデル」窮地

 国家高速鉄道公社(NHSRCL)によれば、高速鉄道建設で必要な土地1400ヘクタール(約14平方キロメートル)のうち、これまでに取得できたのはわずか0.9ヘクタール。モディ首相によるインフラ整備事業の目玉である1兆800億ルピー(約1兆6500億円)規模の高速鉄道計画だが、土地を提供する見返りとして受け取る補償に不満を持つ農民の抵抗に直面している。

 インド金融の中心地ムンバイと経済の拠点であるアーメダバードの316マイル(約509キロメートル)を結ぶ高速鉄道は、165年を超える歴史を持つアジア最古の鉄道網を運営するインド鉄道にとって大きな飛躍となるが、今の用地取得ペースでは23年という完成目標が達成できない可能性がある。だが、政府はさらに1年の完成前倒しを図りたいとも表明している。

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