医薬品CMが患者遠ざける J&J、薬価開示義務付け案に反発

 米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、米国の患者が治療薬の価格をテレビ広告で見たら、その医薬品の購入を控える可能性があると指摘した。

 J&Jの幹部らは16日の決算発表後の電話会議で、35ドル(約3900円)を超える医薬品の定価開示を製薬会社に義務付けるというトランプ政権の案が実行に移されれば、一部の人々が治療を求めるのをやめるかもしれないと発言した。

 ジョセフ・ウォルク最高財務責任者(CFO)は、テレビ広告での価格は「若干混乱を招き、有効で信頼できるヘルスケアを実際に阻害する要因になりかねず、そのような状況に絶対にならないことを望んでいる」と述べた。

 製薬会社はここ数年、薬価急騰をめぐる批判にさらされている。業界の主要圧力団体は10月第3週、企業のウェブサイトで価格を開示することを提案した。製薬会社は全体像の中で定価を示す機会を得られ、実費負担や金銭的補助に関する情報を追記できる。しかし、トランプ政権はそれでは不十分だと指摘している。

 アザール米厚生長官は16日のブルームバーグ・テレビとのインタビューで、「はっきり言えば、製薬会社は薬価がいかに高く、いかに高く毎年値上がりするかを人々に見てほしくないのだ」とした上で、「こうした定価開示は薬価の下押し圧力になり、大手製薬会社の行動に影響を与えるとわれわれは考えている」と説明した。(ブルームバーグ Jared S.Hopkins)