トランプ米大統領、対中合意の草案作成を要請 貿易戦争打開の道探る

2017年9月に北京で行われた米中首脳会談で式典に臨む両首脳。トランプ米大統領は貿易戦争の落としどころを探り始めた(AP)
2017年9月に北京で行われた米中首脳会談で式典に臨む両首脳。トランプ米大統領は貿易戦争の落としどころを探り始めた(AP)【拡大】

 トランプ米大統領は今月末にアルゼンチンで開幕する20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて行われる米中首脳会談を前に、対中貿易問題での合意を目指し、想定される条件の草稿を作成するよう重要閣僚に指示した。関係者が明らかにした。

 トランプ大統領は1日、中国の習近平国家主席と電話会談し、会談について「時間をかけた非常に良い対話だった」「貿易をめぐる協議はうまく進展している」とツイートした。トランプ大統領と習主席の間の電話会談が明らかにされたのは6カ月ぶり。双方とも、北朝鮮や貿易について建設的な話し合いを持ったとしている。

 関係者によると、中国との合意をにらんだ動きは、この電話会談から始まった。

 トランプ大統領は重要閣僚らに、エスカレートする貿易摩擦の休戦を示唆するような合意の文書を策定するようスタッフに指示することを求めたという。草案作成には複数の省庁が関わっているという。

 中国が抵抗していた米側の要求をトランプ氏が緩めているのかどうかは不明。米中間の協議は5月以来ほとんど進展していない。過去数カ月間は中国側が貿易協議での米国の誠実さを疑問視していた。また中国は貿易赤字を縮小する合意に向けて扉を開いているが、同国当局者は戦略産業への補助金中止や技術移転の強制停止、国有企業へのさらなる競争導入などの米側要求には抵抗している。

 関係者によると、合意の妨げとなり得るのは知的財産を中国が盗んでいると米政権が主張している問題だという。米政権はこれについて強い姿勢を取ろうとしている。(ブルームバーグ Jenny Leonard、Saleha Mohsin)