日本のハイテクが存在感 中国国際輸入博覧会、次世代ロボットを披露 (1/2ページ)

上海で開催中の中国国際輸入博覧会(CIIE)に出展した三菱電機のブースでは、折り紙の千羽鶴をつるした中に扇子をかざしたロボットアームを披露している=5日(AP)
上海で開催中の中国国際輸入博覧会(CIIE)に出展した三菱電機のブースでは、折り紙の千羽鶴をつるした中に扇子をかざしたロボットアームを披露している=5日(AP)【拡大】

 上海で開催中の第1回中国国際輸入博覧会(CIIE、5~10日)は、中国の内需拡大の取り組みの一環として始まった輸入に特化した総合見本市だ。中国は、米国との貿易戦争を招いた輸出主導の成長モデルから内需主導への移行を進め、輸入国としての自国ブランドの再構築を急いでいる。

中間層に売り込み

 CIIEには、100カ国を超える国・地域からおよそ3000の出展者が集まり、中国の国内購買層へ製品を売り込んでいる。日本からは、拡大する中国の中間層を取り込もうと400社余りが出展。2位の韓国の倍以上の出展数で、会場内で日本勢の存在感を見せている。

 先端分野での勃興を狙う中国がハイテク産業振興策「中国製造2025」で重点分野に掲げる人工知能(AI)や工作機械、産業用ロボットなどが展示されるインテリジェント・ハイエンド機器のエリアには、欧米や日本企業が中心に出展している。

 会場内で来場者の関心を誘っているのは、大手電気機器メーカーのオムロンのブースだ。同社はセンサーとAIの技術を駆使した卓球ロボットを出展している。同社の八瀬哲志氏によると、ロボットに搭載されたカメラが常時、対戦する人間の行動を分析し、相手が“スマッシュ”を打つ用意をしている際はラケットでボールを打つ前でも予測できるという。同氏は「この技術は人の意図を理解することを目指している」と力を込める。

 オムロンのPRを担当するリンダ・ジュウ氏は「自動化を通じて従業員の生産性が向上するため、生産現場でも役立てることができる。ロボットに搭載された技術は、中国で半導体や自動車部門を中心に既に活用されている」と話す。

 ロボット工学や自動生産など中国が力を入れる分野は、今は魅力的な市場であっても、中国企業が輸入技術に取って代わるようになれば数年後には(市場が)なくなってしまう恐れがある。ただ、少なくとも今は、オムロンは卓球ロボットの分野を独占している。

続きを読む