NY株急伸、545ドル高 中間選予想通りで安心感

 7日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急伸し、前日比545・29ドル高の2万6180・30ドルと、10月9日以来約1カ月ぶりに2万6千ドルを回復して取引を終えた。米中間選挙が想定通りの結果となり、先行き不透明感が後退したとの安心感が広がった。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数は194・79ポイント高の7570・75と3週間ぶりの高値水準となった。

 選挙では民主党が下院で多数派を奪還し、上院は共和党が多数派を維持。市場では、トランプ米大統領が掲げる追加減税の実現は難しくなったものの、既に実現した大型減税や規制緩和が引き続き経済成長を支えるほか、インフラ投資は進む可能性があるとの見方が広がった。インフラ投資で恩恵を受ける建設機械のキャタピラーの上昇が目立った。

 民主党が下院の多数派を奪還したことで、トランプ氏が「ほとんどか全く税金を払っていない」などと批判してきた米アマゾン・コムなどに対する規制強化も難しくなったと受け止められ、ハイテク株も上昇した。(共同)