中国輸入博閉幕、政治主導で「成功」強調

 中国政府が輸入拡大に向けて国家的行事として打ち出した「中国国際輸入博覧会」が10日、閉幕した。5日からの期間中に大型の成約案件が次々と発表され、習近平指導部は「成功」をアピール。中国市場の開放性と購買力を強調し、世界での影響力拡大と米中貿易摩擦の緩和につなげたい考えだ。

 ただ企業関係者によると、中国政府は国有企業や各地方政府に成約額のノルマを課した。中国企業は次々に購入に関する覚書を交わしたが、複数の日系企業関係者によると、多くの覚書は製品購入を前向きに進めるなどといった具体性に欠く内容が多く、実際に実行されるかは不透明だ。

 日本からは国別で最多となる468社が参加。参加した日本や欧州の企業関係者からは「政治色が濃すぎる。来年以降は通常の商談会にしてもらいたい」との不満の声が上がった。(共同)