乗用車、通年で前年割れも 中国10月販売13%減、5カ月縮小

 中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が8日発表した10月の乗用車販売台数は5カ月連続の前年割れとなった。2018年通年の販売台数が減少となれば、少なくとも20年間で初となり、成長の牽引(けんいん)役として中国市場に頼るメーカー各社には逆風となる。

 乗用車とスポーツ用多目的車(SUV)、多目的自動車(MPV)を合わせた10月の販売台数は前年同月比13.2%減の198万台。1~10月累計は1840万台で前年同期比2.5%の減少となった。

 国家発展改革委員会(発改委)の呉衛氏は、18年の自動車販売が3000万台に届かず、前年実績を下回る恐れもあるとの見方を示していた。

 こうした中、トヨタ自動車と独ダイムラーは、今年も中国販売を伸ばしている。SUVや「レクサス」など高級車の需要が下支えしている。

 メーカー各社は、過去20年間同国で多額の設備投資を行っており、他の成長市場を探さざるを得ない状況だ。カーシェアリングや配車サービスの普及で欧米での販売は減少。中国では排ガス規制強化により、電気自動車(EV)への投資増が強いられる中、自動運転機能などについても費用負担増大が避けられない。

 中国政府は、需要刺激策として一定の自動車購入税の半減などを検討している。(ブルームバーグ Yan Zhang)