中国はサイバー合意に違反 米当局者講演、制裁発動の可能性示唆

 米国家安全保障局(NSA)のサイバーセキュリティー担当シニアアドバイザー、ロブ・ジョイス氏は8日、サンフランシスコで開かれた「アスペン・サイバー・サミット」で講演し、中国は知的財産を電子的に盗み出すことを禁止した米国との2015年のサイバーセキュリティー合意に違反しており、これに対応するため制裁を発動する可能性があると述べた。

 同氏は、中国を拠点とする人物や時には中国政府によるハッキングやインターネットプロトコル(IP)を盗み出そうとする試みがここ1年で再び増えているのを目の当たりにしていると主張。「合意の限界を大きく超えているのは明らかだ。この1年でそうした行動が確実に浸食しており、こうした厄介な傾向を非常に懸念している」と語った。

 米司法省は今月、米マイクロン・テクノロジーの企業機密を不正入手する共謀に関与したとして、中国の国有企業などを相手取り、カリフォルニア州の連邦地裁に訴えを起こした。

 ジョイス氏によれば、中国のハッカーは米国のエネルギー網にも侵入しようとしている。(ブルームバーグ Alyza Sebenius、Nico Grant)