印、ウズベクと関係強化へ ビジネス組織設立、EC体制構築で合意

 インドは、ウズベキスタンとビジネス面での関係強化に乗り出した。ウズベキスタンは、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への協力協定を結んでいる。中国と対立するインドがウズベキスタンとの関係を深めれば、インド亜大陸周辺の地政学模様が変化しそうだ。インドの現地紙タイムズ・オブ・インディアなどによると、両国はビジネス協議会を設立し、新しい電子商取引(EC)などの体制構築で合意した。この協議会は、ウズベキスタンの商議所とインド産業連合(CII)との間で設立された。

 合意声明によると、協議会は、貿易・投資や両国企業間の事業協力などを後押ししていく方針だ。また、農業、食品加工、ヘルスケア、教育、繊維、アパレル、化学薬品、製薬、皮革、宝飾品、観光、自動車、エンジニアリング、エネルギーなどの分野で、貿易活発化といった事業発展性を探る。

 ウズベキスタンは、石油や天然ガスなどの地下資源に恵まれ、高度経済成長が続く。カリモフ前大統領の多選独裁体制に代わり、ミルジヨエフ現大統領の改革路線が世界から注目されている。(ニューデリー支局)