海外情勢

新興国で鶏肉生産量が増大へ、フィリピンなどで外食成長を下支え

 フィリピンなどアジア新興国で、養鶏が成長産業となっている。全世界にネットワークを持つ農業統括金融機関「ラボバンク」(本部:オランダ・ユトレヒト)は、フィリピン、ベトナム、インドネシア、インドの4カ国で今後5年間に鶏肉生産量が急増し、養鶏が農家の平均収入を押し上げるとともに外食産業の成長を下支えすると予測する。フィリピンの現地経済紙ビジネス・ワールドが伝えた。

 フィリピンにおける「調理前丸鶏」の生産量は、2007~17年に年平均8.7%で増えた。なかでも、マニラ首都圏隣接の中部ルソン、レイテ島、サマール島、ビリラン島からなる東ビサヤ地方で成長が著しく、同期間の年平均成長率は12~14%で、この2年間では60%を超える急増ぶりだ。首都マニラの東部から南部にかけてのカラバルソン地域、西ビサヤ、ミンダナオ島最西端のサンボアンガ、北ミンダナオでは、同じく10%未満だったが、この2年間では12~15%の伸びがあったと推定される。

 食品アナリストのユーメッシュ・マドハバン氏は「フィリピンなど4カ国の鶏肉産業は参入障壁が比較的低い。国内外から事業者の新規参入を期待できる」と述べた。また、「4カ国における鶏肉産業の成長は、1980年前後から2005年頃にかけて生まれたミレニアム世代の影響が大きいといえる。それまでの世代より高収入で外食を好むのが要因だ。彼らによって、外食産業がさらに成長するだろう」とも言う。

 また、食肉アナリストのベン・サントソ氏は「鶏肉産業が長期的に利益を得るには、ときとして販売戦略の微調整が必要となる。具体的には、オンラインで鶏肉の供給容量を示し、常に新鮮な肉を市場に送り出す仕組みを構築できれば、高い利益が期待できる」と語った。(シンガポール支局)

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