中国・雲南省でアフリカ豚コレラの発生報告、隣国は拡大に戦々恐々 (1/2ページ)

中国河南省の養豚場で飼育されている子豚(ブルームバーグ)
中国河南省の養豚場で飼育されている子豚(ブルームバーグ)【拡大】

 中国南西部の雲南省で3例目となるアフリカ豚コレラ(ASF)の発生が報告されたことを受け、東南アジアの動物衛生当局が国境での監視を強化している。

 感染が急激に広まるASFは、ミャンマーやラオスとの国境から200キロ未満のタイに近い村で発生が確認された。国際獣疫事務局(OIE)の地域副代表、ロール・ウェーバー・ビンゼル氏(バンコク在勤)は、一部の国々は国境で中国からの人・動物・物の流入を管理する措置を取り始めたと話す。

 「ウイルスは中国で急速に広まっており、豚や豚肉製品の物流管理における課題が浮き彫りになった。感染した豚肉製品は病害拡大に当たり“重要な役割”を果たすため、過小評価してはならない」と同氏は述べた。

 タイ養豚協会のスラチャイ・サッチサム会長にとって、今回の感染確認は33億ドル(約3739億2300万円)規模の同国養豚産業に過去最大の脅威をもたらすものとなる。

 「会長就任から17年で最大の懸案だ。政府はウイルスの蔓延(まんえん)に備え、タイ国内での発生を避けるためにあらゆる手段を取るべきだ」と同氏は述べた。

 8月に初の感染例が見つかって以降、中国では14省(11月7日現在、その後さらに拡大)で豚のASF感染が報告されている。中国動物疫病予防抑制センターがOIE向けに作成した報告書によると、動物衛生当局は豚の移動管理や疾病監視の強化、家畜の検査を行い、感染した農場を隔離して感染源の特定を試みているという。

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