NY株続落、79ドル安 貿易摩擦懸念が重しに

 休場明け6日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は米中貿易摩擦の激化への懸念が重しとなって続落し、休場前の4日と比べ79・40ドル安の2万4947・67ドルで取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は29・83ポイント高の7188・26。

 午前は、中国の華為技術(ファーウェイ)幹部の拘束を受けて米中貿易摩擦の再燃に対する懸念が強まり、リスクを避けるための売り注文が膨らんだ。貿易摩擦の影響を受けやすいとされる建設機械のキャタピラーや航空機のボーイングが売り込まれ、下げ幅は一時800ドルに迫った。

 午後には、米連邦準備制度理事会(FRB)が来年以降の利上げペースを落とすとの観測が広がり、買い戻しで下げ幅を急速に縮めた。

 5日はジョージ・ブッシュ(父)元米大統領の死去を受けて「国民追悼の日」と定められたため、株式市場が休場した。(共同)