台湾15社と地場提携を協議 フィリピン・ミンダナオ、投資呼び込む

大勢の買い物客らでにぎわうフィリピン・ダバオの市場(ブルームバーグ)
大勢の買い物客らでにぎわうフィリピン・ダバオの市場(ブルームバーグ)【拡大】

 フィリピンで首都マニラのあるルソン島に次いで2番目に大きい島、ミンダナオの大都市ダバオの地元企業と台湾企業との間で事業提携の話が進んでいる。台湾側は化粧品、エレクトロニクス、家具、農業機械、食料品の分野にまたがる15企業と多彩だ。

 現地経済紙ビジネス・ワールドによると、ダバオのミンダナオ・ビジネス協議会はマニラに本拠を置く台湾貿易センターと連携してビジネスのすり合わせを行っている。同ビジネス協議会のロランドー・トーレス専務理事は「(事業提携の)契約は最終的に合意、署名される」と自信を示した。

 台湾側の化粧品メーカー3社は提携を機に、美容製品や乳児用ケア用品を売り込む方針だ。化粧品原料の海藻類など、ミンダナオ産品にも関心があるとみられる。また、台湾のエレクトロニクス企業は、照明器具、液晶テレビ、デジタルカメラなどを売り込みたいもようだ。照明器具に関しては、ミンダナオの海域で採れる貝殻がランプの傘など高級装飾の一部として使用され、中華社会で人気がある。

 このほか、台湾の機械メーカーは、農業機械、製造設備、地震モニタリングシステムなどを売り込む。食品加工メーカーは、シリアル食品、牛乳、ジュース、調味料などを広めたいとしている。

 ダバオ市商議所のアルトゥーロ・ミラン会長は「台湾企業の関心は、ミンダナオの経済成長の可能性を十分に認識している結果だ」と指摘。「われわれはそれの実現に向けて準備する」と歓迎の意を表明した。

 またミラン会長は、これらの台湾ビジネスを始め、多くの投資家を引き付けるために、ミンダナオ・ダバオ経済圏を形成する必要性があることを強調している。(シンガポール支局)