原料問題でジョンソン・エンド・ジョンソン株下落 CEOが安全性確信表明も収束せず

 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の株価が下げ止まらない。同社の株価は14日に前日比10%安と急落したのに続き、17日は前営業日比2.9%安となった。先週、ロイター通信が同社のベビーパウダー製品に発がん性のあるアスベストが混入していたと報じ、株式市場はこれを嫌気した格好だ。

 報道を受け、J&Jのゴースキー最高経営責任者(CEO)は17日、同社はタルク(滑石)を原料とするベビーパウダー製品の安全性を確信していると表明した。しかし、株価下落が収まる兆しは見えなかった。

 株価急落を受け、J&Jは17日、最大50億ドル(約5630億円)の自社株買いを実施すると発表した。同社はこの自社株買いに期限は設けないとしている。

 もっとも、同社のタルク原料製品をめぐっては、数千件もの訴訟が起こされている。米州裁判所の陪審は7月、J&Jのベビーパウダーなどタルク原料製品に含まれるアスベストで卵巣がんを発症したとして複数の女性が同社を訴えていた裁判で、同社が46億9000万ドルの損害賠償金を支払う義務があると認定した。(ブルームバーグ Bailey Lipschultz、Tim Bross)