フィリピンのダバオ地域、イスラエル企業の灌漑技術導入の方針

 フィリピンは、イスラエルの灌漑(かんがい)システム会社リブリスからダバオ地域のバナナ農園などで技術協力を得る方向だ。ダバオ商議所農業担当のジョン・トリア副会頭は「昨年は干魃(かんばつ)があったため、農園は収穫量と品質の低下に苦しんだ。十分な灌漑システムがあれば、悩みを軽減できる」と歓迎の意向を示している。現地経済紙ビジネス・ワールドが報じた。

 リブリスのイラン・タミル事業開発部長は「バナナ農園での灌漑は既に経験している。パイナップルやトウモロコシといった農産物にも適応できる」と自信を見せた。同社の灌漑システムは、貯水池からスプリンクラーまでをカバーし、収穫量を少なくとも10%増加させ、肥料を最小限に抑え、人力も減らせるという。「人件費や肥料などのコストを削減できる。収穫量の拡大で農家の収入増にもつながる」とタミル部長は強調。トリア副会頭は「気候変動の影響緩和にも役立つ。イスラエルの新しい技術を導入したい」と語った。(シンガポール支局)