米中摩擦の影響じわり 企業の業績を下押し (1/2ページ)

ニューヨーク株式市場の株価モニター=2日、NY(ロイター)
ニューヨーク株式市場の株価モニター=2日、NY(ロイター)【拡大】

 3日朝のシドニー外国為替市場で円相場が一時1ドル=104円70銭まで急伸したのは、「GAFA(ガーファ)」と呼ばれる米巨大IT企業の一角を占めるアップルの業績不振で米中貿易摩擦の影響が顕在化したためだ。円高が進めば国内では輸出企業の業績が悪化し、景気が悪影響を受けるのは避けられない。

 年明け2日のニューヨーク株式市場は荒い値動きだった。ダウ工業株30種平均は休み前の昨年12月31日と比べ18.78ドル高の2万3346.24ドルで取引を終えたが、経済の減速を懸念した売り注文で下げ幅が390ドルを超える場面もあった。

 米国の株価変動は為替相場にも波及。相対的に安全な通貨とされる円を買ってドルを売る流れが強まり、急速な円高につながった。

 背景にあるのは米中の対立長期化だ。「単なる貿易摩擦ではなく、安全保障を含めた覇権争い」(日本商工会議所の三村明夫会頭)との認識が広がるにつれて警戒感は強まり、米株式市場の昨年の年間下落率は金融危機が起きた2008年以来10年ぶりの大きさだった。貿易協議が不調に終われば米国の対中追加関税が10%から25%に上がり影響がさらに広がりかねない。

続きを読む