円高進み一時104円後半 米中摩擦が影響、年明け波乱含み

 3日朝のシドニー外国為替市場で円相場が急伸し、2018年3月以来の円高ドル安水準となる一時1ドル=104円70銭をつけた。米アップルが中国の販売不振を理由に業績予想を下方修正し、米中貿易摩擦の影響で世界経済の減速が現実味を帯びたと受け止められた。金融市場は年明けから波乱含みの展開となった。

 2日のニューヨーク市場が大方の取引を終えた後、円は市場参加者が少ない年末年始の休暇期間で薄商いの中、4円程度も急上昇した。投資家がリスク回避姿勢を強め、相対的に安全な通貨とされる円を買う取引が優勢となった。

 米債券市場では、安全資産とされる米国債が買われ(利回りは低下)、長期金利の指標とされる10年債の利回りが一時、約11カ月ぶりの低水準となった。

 円相場は、このところ世界の経済成長が鈍化するとの警戒感から上昇傾向にあり、年末に1ドル=110円を割り込んだ。年明け2日のロンドン市場は中国の景況感指標の悪化から、108円後半まで買われた。(ニューヨーク 共同)