新潟県産コシヒカリ、中国へ出荷 原発事故に伴う禁輸解除第一弾

 農林水産省は8日、中国向け新潟県産米が同日午後、横浜港から出荷されることを明らかにした。中国は福島第1原子力発電所の事故以降、7年5カ月にわたって日本の農林水産物・食品を禁輸してきたが、昨年11月に第一弾として新潟県産米の輸入規制を解除した。国内のコメ需要が先細る中、大消費国である中国に対するコメ輸出拡大に期待がかかる。

 吉川貴盛農水相がこの日の閣議後記者会見で明らかにした。輸出を手がける全国農業協同組合連合会(JA全農)によると、新潟県産のコシヒカリ1トンを中国の大連港に向けて出荷。上海の日本産食品のアンテナショップで2キロずつ試験的に小売りする計画という。

 吉川氏は「全国一位のコメ産地でもあり、またコメの輸出量全体の3分の1を占める新潟県産米が大消費国の中国に輸出されることを今後も期待している」と期待感を示した。

 日本は昨年1~10月、1万760トン(前年同期比15%増)のコメを輸出。このうち中国向けは354トンだった。

 中国はこれまで新潟を含む10都県からの食品や飼料の輸入を停止してきた。昨年10月下旬の日中首脳会談を経て、科学的評価に基づき、まずは新潟県産米の輸入を解禁することを決めた。

 日本は平成31年に農林水産物・食品の輸出額1兆円の目標を掲げている。吉川氏は目標達成に自信を示した上で、「今後も政府一丸となって原発事故による輸入規制の撤廃・緩和を働きかける必要がある」と述べた。