統計問題あす詳細発表 公明幹部が見通し

記者会見する公明党の北側中央幹事会会長=10日午前、東京都新宿区の党本部
記者会見する公明党の北側中央幹事会会長=10日午前、東京都新宿区の党本部【拡大】

 公明党の北側一雄副代表は10日の記者会見で、厚生労働省が賃金や労働時間の動向を把握する毎月勤労統計に関し不適切な手法で調査を行っていた問題について、11日に根本匠厚労相が詳しい内容を記者会見で公表すると明らかにした。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で、勤労統計に不適切な調査があった問題を受けて平成31年度予算案を修正する可能性を示唆した。「厚生労働省の調査結果を踏まえて、必要があれば適切に対応する」と述べた。

 勤労統計は、失業給付の算定基準などに使われており、統計自体が誤っていれば給付額が本来と異なる可能性がある。失業給付などへの国の負担額を計上している31年度予算案にも影響する恐れがある。

 菅氏は「政策立案の基となる統計の正確性を確保することは当然だ。しっかり対応する」と語った。北側氏は「国際的にも大事な資料となり、正確さが求められている。極めて遺憾だ」と述べた。