BSE対策で輸入禁止されていた英国産牛肉、再開へ 一部条件付き、23年ぶり

 牛海綿状脳症(BSE)対策で平成8年から輸入が禁止されていた英国産牛肉について、厚生労働省は9日、月齢30カ月未満などの条件付きで輸入手続きを再開した。英国内で加工場を指定し、日本政府に通知する必要があり、実際に入ってくるには時間がかかる見込み。年内に輸入されれば23年ぶりとなる。

 BSEは、タンパク質の一種「異常プリオン」により牛の脳組織がスポンジ状になる家畜病。感染牛の肉を食べると、人も致死性の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病を発症することがあるとの指摘を受け、輸入が禁止されていた。

 英国では1986(昭和61)年に世界で初めて感染牛が確認され、92(平成4)年には約3万7千頭が検査で陽性とされたが、家畜の死骸から作られる肉骨粉の飼料への使用が禁止されると発生が激減した。

 厚労省は平成29年8月、輸入再開の安全性評価を食品安全委員会に諮問。食安委は30年2月、「月齢制限を設け、脊髄などの危険部位を除去すれば、人への健康影響は無視できる」と答申した。

 厚労省は昨年、現地の加工場を調査して安全性を確認した。