企業幹部の自社株買い盛ん 直近2カ月で倍増 11年以来の水準

 米株式市場は弱気相場入りの恐れがあるものの、過去に予想を的中させたことのある楽観論者たちが株式投資を積極化している。

 企業経営者や幹部による過去2カ月の自社株買いはその前2カ月に比べて倍増。その結果、企業の内部関係者による購入ペースは売却との比較で2011年8月以来の高水準に達したことが、ワシントン・サービスのデータで示されている。

 S&P500種株価指数は弱気相場入りの可能性がある中で、米利上げや政治的混乱をめぐる懸念が高まっているものの、企業幹部からの需要の増加は株式への信認と受け止められそうだ。同指数構成企業の1株利益は19年、過去最高の173ドルに増加する見通し。同指数は現在、予想利益の13.6倍の水準にあり、09年の強気相場開始以降の平均株価収益率(PER)を9%下回っている。

 マックイーン・ボール・アンド・アソシエーツのトッド・ファンガード最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで「企業の内部関係者は自社のビジネスについてミクロのレベルでかなり十分な情報を得ている」と述べ、「企業幹部が依然として自社の需要を認識し、安心して自社株買いをしているのは良いサインだ」と指摘した。

 企業内部関係者による自社株買いが前回このように増加したのは、S&P500種が19%の下落局面の最中にあった11年8月で、同指数はその後に2四半期連続で10%超の上昇を演じた。(ブルームバーグ Lu Wang)