高速の地下交通、実現へ“加速” イーロン・マスク氏の構想、シカゴで環境評価 (1/3ページ)

「ループ」のテスト用トンネルでデモンストレーションを行うイーロン・マスク氏=2018年12月18日、米カリフォルニア州(AP)
「ループ」のテスト用トンネルでデモンストレーションを行うイーロン・マスク氏=2018年12月18日、米カリフォルニア州(AP)【拡大】

 米実業家、イーロン・マスク氏が米国内の複数の都市で計画している高速の地下交通システム「ループ」の建設プロジェクトが今年、実現に向け大きく前進する見通しだ。同氏が2013年に発表した次世代輸送システム「ハイパーループ」につながるとみられており、成否が注目されている。

 時速240キロ電動車両

 プロジェクトはイリノイ州シカゴ、カリフォルニア州ホーソーン、ボルティモア-ワシントン間などで計画されている。

 このうち、シカゴでは市街地とオヘア国際空港を結ぶルートの建設プロジェクトが進められている。「ループ」と呼ばれる高速輸送システムを利用し、電動車両でシカゴの市街地にあるループ地区から空港まで約12分で乗客を運ぶ計画だ。この車両の専用トンネルでの最高速度は時速150マイル(約240キロメートル)となる見通しだ。

 環境評価を経てシカゴ市議会で計画の可否が審議される。同氏が率いる新興トンネル掘削会社ボーリングによる受注が内定し、同社が環境評価を進めている。

 シカゴ市の契約交渉を担う組織「シカゴ・インフラストラクチャー・トラスト」の財務担当マネジングディレクター、トム・ブデスク氏によると、ボーリングは環境評価で、連邦道路管理局(FHA)やシカゴ市の運輸局などと協力している。同社は州間道路の地下にトンネルを建設する予定であり、FHAが環境評価を監督している。

短期で手続き完了か