探査機はやぶさ2、小惑星に来月着地 立ちはだかる岩石に挑む (1/2ページ)


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 探査機「はやぶさ2」が来月、小惑星「リュウグウ」への着地に挑戦する。地表の物質を採取して地球に持ち帰るためだが、想像以上に多くの岩石が立ちはだかり、確実に着地できる見通しは得られていない。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のチームは危険と隣り合わせの苦戦を強いられそうだ。

 はやぶさ2は、物質を採取する長さ約1メートルの円筒形の装置が底部から延びている。この先端を地表に一瞬、着地させて砂を採取する段取りだ。しかし周囲に高さ60センチを超える岩があると、機体が接触して損傷する恐れがある。

 このため安全に降りるには、大きな岩が少ない平地を探す必要がある。だがリュウグウはどこも岩だらけで、場所選びは難航。JAXAは当初予定していた昨年10月の着地を延期し、撮影した地表画像の影の長さなどから、地形を詳しく調べた。

 その結果、赤道付近に2カ所の候補地が見つかった。ただ、いずれもごく狭い場所で、半径は約6メートルと約3メートルしかない。はやぶさ2の着地点は目標の場所から約15メートルの誤差が生じる恐れがあり、現時点で安全に着地できる保証はない。

 だが、ほかに候補地は見当たらないため、来月18日から24日までの間に、2カ所のどちらかに着地することを決めた。能力以上のピンポイントでの着地を狙うことになるが、JAXAの久保田孝教授は「これまでの運用実績をもとにチャレンジする。慎重かつ大胆にやりたい」と意気込む。

 はやぶさ2がリュウグウに到着したのは昨年6月。着地に適した広い砂地があると予想していただけに、無数の岩石に覆われた姿は衝撃だった。責任者の津田雄一プロジェクトマネージャは「神様はそんなに優しくない」と漏らした。

 チームは着地に備えて、さまざまなシミュレーションを繰り返してきた。着地点の誤差は、機体の設計通りの50メートルで問題ないと踏んでいたが、この精度では全く歯が立たない。

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