中国、世界最高峰の先端技術に食指 イスラエルと関係強化狙う (1/2ページ)

イスラエルのネタニヤフ首相(左)と中国の王岐山副主席=2018年10月(ロイター=共同)
イスラエルのネタニヤフ首相(左)と中国の王岐山副主席=2018年10月(ロイター=共同)【拡大】

 中国が「中東のシリコンバレー」と称されるイスラエルに熱視線を送っている。狙いはイスラエルが持つ世界最高峰の先端技術だ。中国の巨大市場への進出を模索するイスラエルの思惑とも合致し、両国の貿易は拡大の一途。激化する米中貿易摩擦の影響で、中国が米企業の高度な技術から締め出される恐れがあることも、関係強化に拍車を掛けている。

 「中国とイスラエルの関係はこれまでにない新たな高みに達している」。2018年10月にイスラエルを訪問した中国の王岐山国家副主席は、エルサレムで開かれた式典でこう訴えた。

 中国指導部のイスラエル訪問は00年の江沢民国家主席(当時)以来18年ぶり。イスラエルのネタニヤフ首相は、習近平国家主席の盟友である王氏の訪問について「両国関係が強化されていることを反映したものだ」と述べ、歓迎した。

 イスラエル政府によると、中国との貿易は年々拡大している。17年の両国の貿易額は前年から7%伸びて97億ドル(約1兆520億円)。18年1~6月は62億ドルで前年同期から30%増えた。特にイスラエルから中国への輸出は80%の伸びを示した。

 12年から約5年間、イスラエルの駐中国大使を務めたマタン・ビルナイ氏は「世界最先端のイスラエルの技術を求める中国」と「世界最大の中国市場進出を狙うイスラエル」は「ウィンウィン(相互利益)の関係だ」と主張。特にイスラエルが世界有数の技術を持つ農業や水、医療分野で協力が進んでいると話した。

 両国の関係強化に拍車を掛けているのが米中貿易摩擦だ。外国企業が中国に進出する際、先端技術の移転を求められる例が後を絶たず、トランプ米大統領はこれを問題視。米中が互いの輸入品に高関税をかけ合う「貿易戦争」が続く。

続きを読む