アメリカ株、危険なしの判断は尚早か モルスタ「悪材料が出始めの可能性」 (1/2ページ)

 最近の米国株の上昇でもウォール街で広く注目されるストラテジストの中の一人は、市場に対する慎重な見方を取り下げるには至っていない。

 モルガン・スタンレーの米国株担当チーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏はこのほどまとめたリポートで、「株式にはさほど悲観的ではないものの、押し目買いを期待する投資家はアップルの売上高に関する警鐘や米製造業の指標の落ち込みが悪材料の出始めにすぎない可能性に注意すべきだ」と指摘した。同氏は2018年に「ローリング・ベア(弱気相場が順繰りに巡る)」と予想し、的中していた。

 ウィルソン氏はリポートに「バリュエーション(株価評価)やセンチメント、ポジショニングを基にすると、1年前より確かに建設的だが、まだ危険なしの信号を出す時期ではないと思う。弱いPMI指数やアップルの売上高見通し下方修正が単独の事象とは言えそうにない」と記した。

 こうしたウィルソン氏の見方は、バンク・オブ・アメリカ(BOA)とシティグループのストラテジストとは対照的で、両行は4日、市場心理の悪化に言及し、投資家に押し目買いを呼び掛けた。S&P500種は4日に3.4%上昇し、クリスマス後の値上がりは8%近くに達した。昨年12月の雇用の増加に加え、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が政策運営に関して柔軟な姿勢を示すとともに、金融市場に当局は「注意深く耳を傾けている」と発言したのが好感された。

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