虚を突く医薬の巨額M&A 米製薬大手ブリストルの買収、専門家予想できず (1/2ページ)

米ニュージャージー州にあるブリストル・マイヤーズ・スクイブの拠点(ブルームバーグ)
米ニュージャージー州にあるブリストル・マイヤーズ・スクイブの拠点(ブルームバーグ)【拡大】

 「巨額のM&A(企業の合併・買収)は起こりそうにない」。米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BOA)の医薬品アナリスト、ジェーソン・ガーベリー氏がそう予想したのは、医薬品業界史上最大のM&Aが発表される少し前のことだった。

 ゴールドマン・サックスの中小型バイオ技術株担当アナリスト、ポール・チョイ氏も昨年12月に、M&Aは2019年に大量に起こらず、増加傾向が見られれば「投資家心理の最大の押し上げ要因になる」と予想。買い手となり得る企業の手元資金増加やバイオ技術株のバリュエーション低下で、この環境は「ますます魅力を増している」と述べていた。

 米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブは3日、米バイオ医薬品メーカーのセルジーンを現金と株式交換方式で買収することで同社と合意したと発表。ブルームバーグの調べによれば、買収額は債務も含めると888億ドル(約9兆6400億円)。BOAのガーベリー氏は医薬品業界のM&Aについて、2年間の減速期を経て増加傾向に転じるとは予想していたものの、19年については「ボルトオン型(既存事業の補完・強化を目的とする買収)かつ中規模のM&A」となる可能性がより高いと考えていた。

続きを読む