シンガポール、思いがけない観光ブーム 米朝首脳会談など追い風、ホテル開業ラッシュ (1/3ページ)

「マリーナベイ・サンズ」屋上のプールで水泳を楽しむ宿泊客(ブルームバーグ)
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 シンガポールに、時ならぬ観光ブームが訪れている。昨年行われた初の米朝首脳会談の開催地に選ばれ、国際都市としてのイメージが向上したことに加え、米国でアジアの富裕層を描いた恋愛コメディー「クレイジー・リッチ!」が大ヒットしたことも追い風となった。ホテル業界は年内に新規ホテルを相次いで開業させる計画だ。

 入国者数で記録更新

 ハリウッド映画「クレイジー・リッチ!」は、シンガポールのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)のマリーナベイ・サンズや、カクテル「シンガポール・スリング」を生んだ老舗ラッフルズ・シンガポールなど同国ホテル業界の存在感を高めた。

 映画の他にも、アジア最大の航空・防衛産業の見本市「シンガポール・エアショー」や東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議など、さまざまなイベントにより昨年7月の外国からの入国者数は170万人と過去最高を記録した。

 不動産コンサルティング会社、CBREホテルズでアジア太平洋を担当するチャン・ジャホウ氏は「入国者数は数年前に上向きに転じたが、航空便やクルーズの増便でシンガポールの利便性が高まったこともあり、増加傾向は数年先まで続くだろう」との見方を示す。

地元の人々にも裾野広げる