東証、一時1カ月ぶり高値 企業業績改善に期待感

 週明け21日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。上げ幅は一時200円を超え、約1カ月ぶりの高値を付けた。米中貿易摩擦が激化して世界的に生産活動が鈍るとの懸念が後退し、将来的な企業業績改善への期待感が先行する展開となった。

 午前10時現在は前週末終値比210円47銭高の2万0876円54銭。東証株価指数(TOPIX)は17・20ポイント高の1574・79。

 中国政府が米国からの輸入拡大を進め、貿易不均衡の是正に努める方針だと伝わり、米中対立が和らぐとの観測につながった。前週は中国、欧州、米国の主要な株価指数が総じて持ち直しの動きを示しており、週明けの東京市場でも投資家に積極姿勢がみられた。

 電機や自動車など製造業の銘柄の多くに買い注文が入った。業績予想の下方修正が悪材料となって前週末の18日に値下がりした電子部品大手の日本電産株は反発し、堅調に推移した。