「年内1ドル=100円」に備え 世界成長の減速、米利下げで現実味

 円は2019年、衝撃のスタートを切った。年末年始の連休中のフラッシュクラッシュ(急落)的な動きでドルに対して短時間に4%近く上昇した。ファンドマネジャーらは1ドル=100円まで円高が進む可能性を受け入れつつある。

 ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズのマネーマネジャー、ライアン・マイアーバーグ氏は「世界の成長が減速し、米金融当局が利下げをし、ボラティリティー(変動性)が高まる。そんな環境になれば、円はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)から見て割安なので、1ドル=100円の水準も無理なものには思われない」と述べた。

 ドイツ銀行は円が年内に1ドル=100円に達するとの見通しを示した。ジョージ・サラベロス氏らストラテジストはリポートで、「フラッシュクラッシュ的な動きは薄れたが、円高の原動力はそれだけではない」とし、「日本人投資家が実需からリスクヘッジに転換すること」が今年の円を支えると予想した。

 このほか、ラッセル・インベストメンツとクレディ・アグリコルは20年に1ドル=100円に達するとみている。(ブルームバーグ Charlotte Ryan)