ゲーム感覚で観光地周遊 新たなモデルとなるか、香川の地域振興策 (3/3ページ)

香川県三豊市がつくったアプリゲーム「みとよクエスト」の画面。背景はインスタ映えの観光地として有名な父母ケ浜
香川県三豊市がつくったアプリゲーム「みとよクエスト」の画面。背景はインスタ映えの観光地として有名な父母ケ浜【拡大】

  • 観光スポットをビンゴカードに振り分ける作業をする香川高専詫間キャンパスの生徒ら=香川県三豊市
  • 父母ケ浜でアプリに使う写真の撮影を行う香川高専詫間キャンパスの生徒ら(三豊市提供)

 若い感性を生かし

 市は若者たちの生の声を生かそうと、アプリの開発を地元の香川高専詫間(たくま)キャンパスの生徒たちに依頼した。同校は、全国の高専生がコンピュータープログラミングの腕を競う「全国高等専門学校プログラミングコンテスト」で何度も最優秀賞に輝いた実績を持つ。今回は、29年度の最優秀賞受賞者を含む情報工学科の1~3年生15人と5年生2人の有志メンバーが協力した。

 生徒からは「楽しさを追求したい」「ゲーム性を持たせたい」「コンプリート(達成)感も必要」などの意見が出た。一方、市からは「パートナーショップに足を運んでほしい」「消費の拡大を図りたい」など現実的な意見が出され、生徒らは両方を満足させられるような内容を模索。

 ランドマーク的な場所から、山頂にあるなど行きにくいマニアックな史跡までをリストアップし、行きやすさの難易度から各スポットのポイントを決めた。難易度が高いスポットほどポイントが多くもらえる仕組みだ。

 またビンゴゲームのように、マス目にスポットやパートナーショップを書いたカードをつくり、撮影した場所が縦、横、斜めに並ぶなどした場合、ポイントがさらにたまるようにした。

 同県観音寺市出身の3年生、藤村昇矢さん(18)は企画を聞いたとき、「学生時代から企業や地域と関わることができるとは思わなかったが、将来この経験が役に立つと考えた」という。

 企画の会議では意見を述べたり、話をまとめたりと積極的に関わり、「仲間や市の人との連携の難しさを実感した。共通認識と思っていても、一人一人少しずつ解釈が違っていることも多かった」と振り返った。

 市の担当者は「三豊は海から山まである広いまち。一日中、過ごせることを知ってほしい」といい、新たな魅力発見の機会となることを期待する。

 実施は2月末まで。問い合わせは市産業観光課(0875・73・3013)。