FRBの資産縮小弾力化、金利トレーダーに再考迫る レポ市場など予測困難 (1/2ページ)

 米連邦準備制度理事会(FRB)が過去に実施した量的緩和策(QE)を通じ膨らんだ保有資産縮小を従来に比べ慎重に進める姿勢を打ち出したのを受け、株式投資家の間には歓声が上がった。一方、金利トレーダーは引き続きその意味合いを探ろうとしている。

 主要政策金利の操作対象であるフェデラルファンド(FF)市場では、FRBが4兆ドル(約440兆円)規模の資産をこれまでよりも弾力的に縮小していくことによって、FRBが実効FF金利を誘導目標レンジ内に制御できなくなる可能性は減りそうだ。しかし、FRBの突然の姿勢転換の結果、金利トレーダーはレポ取引や米財務省短期証券(TB)、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)、イールドカーブ(利回り曲線)などのあらゆる種類の市場、指標について再考を迫られることになった。

 こうした市場の幾つかは間接的な形で影響を受けるかもしれない。保有資産縮小方針の変更は財務省の国債入札に波及効果があるか、FRBが主要政策手段とするFF金利誘導目標レンジに意味合いを持つ可能性がある。

 さらに、保有資産の最終的な規模や、いつそこに到達するかについてFRBが詳細を示していないため、投資家には推計しようにも具体的な数字がほとんどない。保有資産削減がいつ完了するのかをめぐり、市場関係者の予想は「今から数カ月先」から、「2020年以降」までと幅がある。

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