カンボジア 中国傾斜加速 EU“制裁”に反発 野党と融和姿勢も (1/2ページ)

北京の釣魚台迎賓館で中国の習近平国家主席(右)と会談したカンボジアのフン・セン首相=1月21日(新華社=共同)
北京の釣魚台迎賓館で中国の習近平国家主席(右)と会談したカンボジアのフン・セン首相=1月21日(新華社=共同)【拡大】

 カンボジアでフン・セン首相率いる政権が野党を弾圧し、与党が下院選で全議席を独占してから半年がたった。政権は人権状況改善へ圧力を強める欧州に対抗するため、中国との蜜月関係をさらに加速させる一方、弾圧により政界を追われた野党関係者の早期復権手続きを設けた。国内融和を強調する政権に、野党側からは警戒の声が上がる。

 フン・セン氏は1月20~23日に訪中し習近平国家主席らと会談、両国の貿易額を2023年までに、17年時点の2倍近くとなる100億ドル(約1兆1000億円)に引き上げることで一致した。カンボジア側によると、中国側はコメの輸入枠を18年の30万トンから19年は40万トンに増やすことも表明した。

 コメ受け入れ拡大には伏線がある。欧州連合(EU)側は、カンボジア産などのコメ輸入がEU域内の生産者に打撃を与えているとして緊急輸入制限(セーフガード)を1月18日に発動したばかり。中国はその穴埋めをした格好になる。

 EU側の動きは強権的なフン・セン政権への制裁名目ではないが、カンボジア側には「事実上の制裁だ」との受け止めがあった。

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