【アメリカを読む】「アメ車」を救う中国市場 産業界は米中摩擦に警戒感 (2/2ページ)

米デトロイトでの「北米国際自動車ショー」に登場したフォードのマスタング・シェルビーGT500。米自動車業界は、「アメ車」の命運を左右しかねない中国との貿易摩擦に気をもんでいる=1月14日(ロイター)
米デトロイトでの「北米国際自動車ショー」に登場したフォードのマスタング・シェルビーGT500。米自動車業界は、「アメ車」の命運を左右しかねない中国との貿易摩擦に気をもんでいる=1月14日(ロイター)【拡大】

 中国は昨年の新車販売が約2808万台と世界最大で、約1730万台だった米国を引き離した。BMWなどの欧州勢が中国で先行したが、フォードやGMも中国国内での生産増強や販売店網の拡充を進めた。

 その米自動車業界が神経をとがらすのが、米中貿易協議だ。昨年12月の首脳会談で、米国が3月1日を期限とする協議中は対中制裁強化を控えることで合意。このところ米株式相場は、米中協議のニュースに反応して値を上げ下げする場面がみられる。

 そうした中、フォードは1月16日、米中の関税応酬や鉄鋼輸入制限により今年は7億ドル(約770億円)の収益減が予想されると公表。米商工会議所のドナヒュー会頭も1月10日の年頭会見で「米中協議の進展は心強い」と語るなど、産業界は米政権に対立緩和を促す声を強めている。

 米メディアによると、中国が1月初めの協議で米国からの輸入を6年間で1兆ドル(約110兆円)以上増やす提案を示したという。

 米通商代表部(USTR)によると、米国からの自動車の対中輸出額(17年)は約130億ドルと、航空機(約160億ドル)や大豆などの雑穀類(約130億ドル)と並ぶ主要な輸出品だ。中国が購入を増やす品目に自動車が入れば、米国に製造拠点を持つメーカーの業績改善を後押しするとみられる。