トランプ氏、国境警備強化へ大統領権限 予算案署名後に追加措置の公算

 トランプ米大統領は、国境警備に関する超党派合意を盛り込んだ予算案に不本意ながら署名した上で、直ちに大統領権限を利用して国境警備を強化する追加措置の資金を確保する公算が大きい。12日に大統領と協議した関係者が明らかにした。

 トランプ氏は12日のツイッター投稿で、「他の財源から多くの資金が付くと理解した上で全ての側面に目を通しているところだ」「国境警備で230億ドル(約2兆5420億円)近い資金が確保される」と指摘した。どのようにこの数字をはじき出したかは説明していない。

 トランプ氏はこれより先に、ホワイトハウスでの閣議に際して11日夜の与野党合意に不満を示しながらも「政府機関の閉鎖はないだろう」と発言。議会を迂回(うかい)して国境の壁の建設資金を確保するため非常事態宣言を行うことをなお検討しているとも述べた。この選択肢については法廷闘争に発展する恐れがあることなどから、多くの共和党議員が反対している。

 マコネル共和党上院院内総務は12日に記者団に、トランプ大統領が「かなり有利な取引を確保した」と指摘。シェルビー上院歳出委員長(共和、アラバマ州)も、11日夜の両党合意について「トランプ氏が求めていた国境の壁の手付金のようなものだ。大統領が支持すると期待している」と語った。15日深夜までに予算案が可決され大統領の署名で成立しなければ、財務省や国土安全保障省を含む9つの政府機関が再び閉鎖される。(ブルームバーグ Steven T.Dennis、Laura Litvan)