ボーイング797運命の春 3月末に開発判断 収益性や顧客見合い (1/3ページ)

昨年11月、中国で開かれた国際航空ショーに展示されたボーイングの旅客機の模型。同社は新中型機の開発を検討している(AP)
昨年11月、中国で開かれた国際航空ショーに展示されたボーイングの旅客機の模型。同社は新中型機の開発を検討している(AP)【拡大】

 米ボーイングは推定150億ドル(約1兆6593億円)を投じて「797」と呼ばれる新中型旅客機(NMA)の開発計画に着手するかどうかを3月末までに判断する予定だ。関係者が明らかにした。同社にとっては、2004年に開発に着手した中型機「B787(ドリームライナー)」以来の戦略的に極めて重要な決断となる。

 大成功の保証なし

 ボーイングは現在、欧州エアバスの後塵(こうじん)を拝している製品ラインアップを強化している。新型機はサイズ的には狭胴機B737型機の最大機種と広胴機B787型機の最小機種の中間に位置し、座席数は220~270席、運航コストは現在の広胴機を約4割下回る計画だ。

 ただ、開発を進めるかの判断は容易でない。B787と販売先が重複する恐れがあるほか、米金融機関が評価する収益性を損ないかねないからだ。新型機の開発には法外なコストがかかり、計画の遅延も一般的であり、費用回収し利益を上げるまでに数年かかることもある。

 航空アナリストのリチャード・アブラフィア氏も「開発段階ではっきりしなかったかもしれないが、ボーイングの他の単胴機は全て、大成功が保証されてきた。今回は事情が違う。彼らは新型機開発に慎重になっている」と話す。

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