ボーイング797運命の春 3月末に開発判断 収益性や顧客見合い (2/3ページ)

昨年11月、中国で開かれた国際航空ショーに展示されたボーイングの旅客機の模型。同社は新中型機の開発を検討している(AP)
昨年11月、中国で開かれた国際航空ショーに展示されたボーイングの旅客機の模型。同社は新中型機の開発を検討している(AP)【拡大】

 それでもボーイングが開発に二の足を踏んで機種のアップグレードをしなければ、ライバルのエアバスに顧客を奪われる恐れがある。例えば、米国のデルタ航空やユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは、老朽化した数百機の「B757」「B767」の後継機を必要としている。これらの機種はかつて中距離路線を独占してきた。

 ボーイングは通常、航空機ファミリーの派生機投入を1、2年ずらす。しかし、顧客による買い替えの機会を逃さないため、NMAの型式証明については複数モデルでの同時取得を検討している。

 出方見るエアバス

 エアバスの次期最高経営責任者(CEO)、ギヨム・フォーリ氏はボーイングの出方を見てから対抗策を明らかにする構えだ。エアバスは、単通路機で世界最長の航続距離を誇る「A321LR」の航続距離をさらに延長した「A321XLR」の開発に着手するかを検討中で、就航開始時期は25年を見込むB797より2年早い23年と見据える。

 エアバスひいきの航空業界の著名起業家、デービッド・ニールマン氏も(新型機について)「ボーイングから説明を受け、素晴らしいと思った」としながら、「エアバスはかなり恵まれたスタートを切るはずだ」と話す。

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