【マカオ変貌(下)】中国が不正締め付け…IRはファミリー重視で再び成長 (2/3ページ)

メルコリゾーツ&エンターテインメントのショー「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」のフィナーレ=マカオ(黒川信雄撮影)
メルコリゾーツ&エンターテインメントのショー「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」のフィナーレ=マカオ(黒川信雄撮影)【拡大】

  • メルコリゾーツ&エンターテインメントの高級ホテル「モーフィアス」内のVIP用ルームの一部=マカオ(黒川信雄撮影)

 現在、マカオのカジノ市場は再び拡大基調を迎えている。要因の一つは、IR各社が若い新興富裕層「プレミアム・マス」を誘致した成果とされる。彼らはVIPより消費額は少ないものの、買い物やエンターテインメントなど幅広い娯楽を楽しみ、IRに収益の多角化と安定をもたらした。

エンタメを多様化

 巨大プールに船が浮上し、水中から現れた船員らが、天井に届くほどのマストで激しいスタントを見せる-。西洋と東洋を織り交ぜた幻想的な演出に、客席から歓声が上がった。メルコリゾーツ&エンターテインメントが10年から開催するショー「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」の劇場内は、家族連れや若いカップルでにぎわっている。

 「われわれが地域の嗜好(しこう)を理解してベストのエンタメを作れば、プレミアム客はついてきてくれる」

 メルコのケリー・アキコ・タカハシ上席副社長はそう強調し、エンタメ部門の強化に胸を張る。メルコは家族向けの新たなショーの創設や、対戦型コンピューターゲーム「eスポーツ」のスタジアム設置などでエンタメを多様化してきた。

 米国のIR事業者も、家族連れを意識した施設造りに注力する。

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